作業中に流しっぱなしにできる環境音を5つ紹介します。
YouTubeの動画は無料で、登録も要りません。
作業用の環境音は、音楽ではなく、雨音やカフェの店内音のような「場所の音」、あるいはホワイトノイズのような一定のノイズを流して、作業しやすい空気を作るための音です。
この記事では「自然音」「店内音」「ノイズ系」の3タイプと、自然音と音楽の中間の1枚を選びました。
選び方の理屈は後半「この5つを選んだ基準」にまとめています。
環境音の3タイプと使い分け
環境音とひとことで言っても、中身はだいぶ違います。
この記事では3タイプに分けて扱います。
- 自然音:雨音や鳥の声。曲のような展開がないので、流していることを忘れて作業に戻れます
- 店内音:カフェのざわめきや食器の音。人の気配が入るので、家の静けさで逆に集中できない人に向きます
- ノイズ系:ホワイトノイズのような一定の音。意味のある音がゼロなので、周りの物音を気にしたくないときの選択肢です
使い分けの軸は「いま何が作業の邪魔をしているか」です。
無音が落ち着かないなら自然音、家にひとりの静けさがつらいなら店内音、隣の物音や話し声が気になるならノイズ系から試してみてください。
雨音だけをタイプ別にじっくり選びたい人は、雨の日カフェBGMに7本まとめています。
作業用の環境音おすすめ5選
自然音、店内音、ノイズ系の順に並べました。
最後の1枚だけは自然音と音楽の中間タイプです。
1. The Relaxed Guy
窓に当たる穏やかな雨の音が、途切れず10時間続く動画です。
雷も豪雨への切り替わりもなく、最初から最後まで同じ調子で降ってくれるので、作業の途中で音に呼び戻されません。
画面は真っ黒で、映像につい目をやって手が止まる事故も起きません。
2. TheSilentWatcher
森の鳥の声を、ループなしのリアルタイム録音のまま2時間流す動画です。
使い回しの継ぎ目がないので、長く聴いていても「さっきと同じ音だ」と気付いて我に返ることがありません。
雨音より音が明るく開けているぶん、朝イチの作業や、部屋の空気を軽くしたい日に合います。
3. Calmed By Nature
夏の晴れた日の、本屋を兼ねたコーヒーショップという設定のアンビエンス動画です。
遠いざわめきに明るめのジャズが重なっていて、「カフェに行くとなぜか捗る」あの空気を家に持ち込めます。
Calmed By Natureはこうした架空のお店の環境音を専門に作っている定番チャンネルで、季節違いや時間帯違いの店もひととおり揃っています。
4. Relaxing White Noise
10時間、同じ質感のノイズだけがひたすら続く動画です。
Relaxing White Noiseはノイズと自然音の専門チャンネルで、この「Celestial White Noise」は看板の1本。
聴かせるための音ではなく部屋の音の下地を一定にならすための音なので、BGMというより耳栓に近い使い方になります。
5. Creamy Panda
鳥の声だけでは間が持たない人のための、自然音と音楽の中間の1枚です。
アルバム「Autumn Sounds of Nature – The Soothing Chirping of Birds」は、秋の鳥の声にゆったりしたカフェ風の演奏が重なる作りで、純粋な環境音ではありません。
秋の銘柄ですが、鳥の声と穏やかな演奏そのものは季節を問わず使えます。
環境音での作業に飽きてきた日の切り替えや、休憩時間のおともに置いておくと便利です。
5つの比較
迷ったら、いま邪魔になっているものと、過ごし方で選んでしまいましょう。
| 名前 | タイプ | 音の中身 | 合う場面 |
|---|---|---|---|
| The Relaxed Guy | 自然音 | 窓に当たる穏やかな雨音だけ | 迷ったときの最初の1本 |
| TheSilentWatcher | 自然音 | 森の鳥の声だけ(ループなし) | 朝の作業、空気を軽くしたい日 |
| Calmed By Nature | 店内音 | 遠いざわめきと明るめのジャズ | 家で集中できない日 |
| Relaxing White Noise | ノイズ系 | 一定のホワイトノイズ | 周りの物音が気になる日 |
| Creamy Panda | 中間タイプ | 鳥の声入りのカフェ音楽 | 休憩、気分の切り替え |
この5つを選んだ基準
5つに共通させたのは、この3条件です。
- 音に急な変化がない
- 聞き取れる声と歌詞が入っていない
- 1時間以上流しっぱなしにできる
1つ目の理由から。
雷が急に鳴ったり、鳥がひときわ大きく鳴いたりする音源は外しました。
音が急に変わると、そのたびに注意が音のほうへ向いて、作業の手が止まるからです。
2つ目は、声や歌詞が「言葉」だからです。
読み書きや考えごとは頭の中で言葉を使うので、耳から別の言葉が入ってくると取り合いになります。
実際、歌詞つきの音楽で読解テストの成績が下がったという実験があります(Perham & Currie, 2014)。
店内音のざわめきを許容しているのは、個々の会話が聞き取れないくらい遠く混ざったものだけを選んでいるからで、聞き取れてしまう会話は歌詞と同じ扱いで外しています。
音量の目安には、カフェのざわめきくらいの音(70デシベル)で創造的な課題の成績が上がり、うるさすぎる音(85デシベル)で下がったという実験が使えます(Mehta, Zhu & Cheema, 2012)。
これは音楽ではなく環境音を使った実験なので、この記事の音にはそのまま目安になります。
ただし課題は発想系のものなので、事務作業でも同じ結果になるとは限りません。
ひとつ白状しておくと、「ホワイトノイズが周りの物音をかき消してくれる」というよく聞く話は、編集部にも実感はあるものの、研究では確認できていません。
物音が気になる日に流すと気にならなくなる、くらいの経験則として受け取ってください。
3つ目の長さも経験則です。
音源が終わるたびに次を探す操作が、せっかく乗ってきた作業を止めてしまいます。
長尺の動画かアルバムの流しっぱなしなら、その心配がありません。
作業用の環境音のよくある質問
Q. 環境音と音楽、どちらが作業に向いていますか?
A. 作業の中身によります。
読み書きのような言葉を使う作業は、言葉が入ってこない環境音が無難です。
一方で、単純作業はテンポのある音楽のほうが手が動く、という声も編集部内では根強いところ。
音楽で作業したくなったら作業用BGMおすすめにまとめています。
Q. ホワイトノイズは一日中流しっぱなしでも大丈夫ですか?
A. 音量を上げすぎないのが条件です。
前掲のMehtaらの実験でも、85デシベルでは成績が下がっています。
ざわめき程度の音量を上限にして、耳が疲れてきたと感じたら素直に止めて休んでください。
Q. 無料で使えますか?
A. YouTubeの4本はすべて無料です。
5のCreamy PandaのアルバムはApple MusicやSpotifyのサブスク向けですが、同じアーティストの曲はYouTubeのチャンネルでも聴けます。
今日の作業に合わせた最初の1本
迷ったら「いま何が邪魔か」だけ決めてしまいましょう。
無音が落ち着かないなら1の雨音か2の鳥の声、家の静けさがつらいなら3の店内音、物音を消したいなら4のホワイトノイズです。
環境音に飽きた日は、5の中間タイプで音楽側に半歩寄るのも手です。
雨音の聴き比べは雨の日カフェBGMでやっています。
音楽で作業したい日は集中できるBGMと深夜の作業用BGM、チャンネルごと選びたい人は作業用BGMのYouTubeチャンネルをどうぞ。
カフェ系アーティストはカフェBGMアーティスト一覧にまとめています。
この記事を書いた人
Cafe BGM Playlister 編集部
カフェBGMと作業用BGMの専門メディア「Cafe BGM Playlister」の編集部です。
運営元のレーベルでカフェBGMアーティストの楽曲制作と配信に携わっていて、この記事で紹介したアーティストの一部も当レーベルの所属です。
選曲はすべて、編集部が実際に作業しながら聴き比べて選んでいます。
