カフェミュージックとは|定番4ジャンルの違いと選曲の考え方

カフェのドアを開けると、コーヒーの匂いと一緒に音楽がふわっと耳に入ってきます。
あの居心地のよさは、内装や照明だけでなく、流れている音楽も一緒に作っています。

カフェミュージックとは、カフェの空間に合う、会話や作業の邪魔をしない落ち着いた音楽の総称です。
ジャズ、ボサノバ、ローファイ、アコースティックあたりが定番で、歌詞のないインスト曲が中心です。
この4ジャンルの音の違いを、実際に聴ける埋め込みつきで整理しました。

カフェミュージックの定義と範囲

カフェミュージックは、特定のジャンル名ではありません。
ジャズもボサノバもローファイも入ってくるので、音楽理論上の区分というより「カフェに合うかどうか」でくくった呼び名です。

指す範囲は、大きく2つに分かれます。

  • お店で流れるBGM:カフェの店内で、会話やコーヒーの時間の背景として流れている音楽
  • カフェ気分で聴く音楽:家や職場で「カフェにいるつもり」になるために自分で流す音楽

どちらで使うにしても、共通する特徴があります。
歌詞がない(またはボサノバのように歌が主張しない)こと、音量や曲調の起伏が少ないこと、生楽器寄りの柔らかい音色が多いこと。
要するに、主役の邪魔をしない音楽です。

カフェミュージックの定番ジャンル

カフェでよく流れているのは、だいたいこの4ジャンルです。
音の性格がそれぞれ違うので、聴き比べながらどうぞ。
6系統まで広げた早見表と場面からの逆引きはカフェ音楽のジャンル一覧にまとめています。

ジャズ

カフェミュージックの王道です。
ピアノトリオやギターの小編成で、スタンダード曲を静かめに演奏したものがよく流れます。
落ち着いた店内の空気を作りたいときは、まずジャズから試すのが定石です。

Cafe Music BGM channel

  • ジャズ
  • ボサノバ
  • 明るめの生演奏
  • 日中のカフェタイムに

ジャズとボサノバの生演奏を届けている老舗チャンネルで、演奏しているのはBGMCというバンド本人たちです。
カフェミュージックの「王道の音」をまず知りたいなら、ここから聴くのが早道です。

ボサノバ

ブラジル生まれの、ささやくような歌とナイロン弦ギターの音楽です。
歌が入っていても声量で主張しないので、BGMにしても会話や作業とぶつかりにくいのが持ち味です。
カフェで流れるのはインストアレンジも多く、昼下がりの明るい時間帯によく合います。

おしゃれカフェおすすめ作業用BGM

  • ボサノバ
  • カフェジャズ
  • 明るくおしゃれ
  • 午後の軽作業に

名前のとおり、カフェっぽさ全開の明るいボサノバとカフェジャズです。
ボサノバの「昼下がりに合う音」を手っ取り早く体感できます。

ローファイ(Lo-fi)

あえて音質をざらっとさせた、ヒップホップ由来のビートミュージックです。
曲ごとの起伏が少ないので、長時間流しても耳が疲れにくく、作業用BGMの定番になりました。
この界隈でいちばん有名なのは、「lofi hip hop radio」の24時間配信を続けるLofi Girlです。

Lofi Jazz Terrace

  • ローファイジャズ
  • しっとり落ち着く
  • 夜の作業に

ローファイとジャズのあいだくらいの、しっとり落ち着いた選曲です。
ビートもののローファイより生楽器の気配が強いので、カフェミュージックとして聴くならこちら寄りが合います。

アコースティック

ギターやピアノの生楽器を主体にした、穏やかなインストです。
ポップスのアコースティックカバーもここに入ってきて、朝のカフェタイムとの相性が抜群です。
朝向けの選曲は朝カフェミュージックの記事にまとめています。

カフェで音楽が果たしてきた役割

音楽を「聴かせる」のではなく「空間に置く」という発想には、100年以上の歴史があります。
言い出しっぺはフランスの作曲家エリック・サティで、1917年に家具の音楽という概念を打ち出しました。
部屋の家具のように、注意を向けられないまま空間に馴染む音楽、という意味です。
1920年にはパリの画廊で、展示の休憩時間に実際に演奏されています(Furniture music – Wikipedia)。

この発想を商売にしたのが、アメリカのMuzak社です。
1934年に設立され、店舗やオフィスへ背景音楽を配信する事業を広げました(Muzak – Wikipedia)。
BGMが「空間の設備」として売り買いされるようになった、いわば元祖です。

日本では、喫茶店と音楽の組み合わせがジャズ喫茶という独自の文化になりました。
日本初のジャズ喫茶は、1929年(昭和4年)に東京で開業した「ブラックバード」というのが定説です(ジャズ喫茶案内)。
もっとも、当時はジャズ喫茶という呼び名はまだなく、外来音楽のレコードをかける店は「レコード喫茶」と呼ばれていたそうです。

カフェの音環境そのものを調べた研究もあります。
カフェのざわめき程度の音量(70デシベル)だと創造的な課題の成績が上がり、うるさすぎる音量(85デシベル)だと下がった、という実験です(Mehta, Zhu & Cheema, 2012)。
音楽ではなく環境音の実験ですが、「カフェくらいの音量がちょうどいい」の目安にはなります。

家や作業でのカフェミュージックの使い方

聴く側の使い方は、大きく2パターンです。

1つ目は、お店気分を家で再現する使い方。
休日の朝にコーヒーを淹れてアコースティックを流すだけで、部屋の空気がそれっぽくなります。
時間帯に合わせて選曲を変えるのがコツで、朝なら朝カフェミュージック、夜なら夜カフェBGMのようにシーン別の記事を用意しています。

2つ目は、作業用BGMとしての使い方。
歌詞のないカフェミュージックは、そのまま作業用BGMになります。
仕事や勉強のおともを探している人は作業用カフェBGMの記事へ、本を読む時間なら読書用カフェBGMへどうぞ。

カフェミュージックのよくある質問

Q. カフェミュージックとはどんな音楽ですか?

A. カフェの空間に合う、会話や作業の邪魔をしない落ち着いた音楽の総称です。
特定のジャンル名ではなく、ジャズ、ボサノバ、ローファイ、アコースティックなどの歌詞のないインスト曲がまとめてこう呼ばれます。

Q. カフェミュージックの定番ジャンルは何ですか?

A. ジャズ、ボサノバ、ローファイ、アコースティックの4つが定番です。
朝はアコースティック、昼はボサノバ、夜はジャズやローファイのように、時間帯で使い分けると選びやすくなります。

Q. カフェミュージックは勉強や仕事中に流してもいいですか?

A. 歌詞のないものを選べば使えます。
歌詞つきの音楽で読解テストの成績が下がった実験があるので(Perham & Currie, 2014)、読み書きの多い作業では歌詞なしが無難です。

Q. カフェミュージックはどこで無料で聴けますか?

A. YouTubeの配信チャンネルなら無料で聴けます。
SpotifyやApple Musicにもカフェ向けのアルバムやプレイリストが揃っていて、広告なしで流しっぱなしにしたい人はそちらが快適です。
無料で聴く方法の詳細はカフェミュージックを無料で聴く方法にまとめました。

今日流す1本の選び方

迷ったら時間帯で選んでください。
朝はアコースティック、昼はボサノバ、夜はジャズかローファイ。
この記事の埋め込みをそのまま流してもいいですし、曲数が欲しくなったらおすすめカフェミュージックまとめとカフェBGMアーティスト一覧へどうぞ。

この記事を書いた人

Cafe BGM Playlister 編集部

カフェBGMと作業用BGMの専門メディア「Cafe BGM Playlister」の編集部です。
運営元のレーベルでカフェBGMアーティストの楽曲制作と配信に携わっていて、この記事で紹介したアーティストの一部も当レーベルの所属です。
紹介するチャンネルや音源は、編集部が実際に聴き比べたうえで選んでいます。

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