カフェの空気をそのまま持ってこられるジャズBGMを、系統別に6つ紹介します。
生演奏を流し続けるYouTubeチャンネルから、押さえておきたいジャズの名盤、ビート入りのローファイジャズまで、どれもこのページの埋め込みからすぐ流せます。
カフェジャズBGMは、カフェの空間づくりに使われる、落ち着いたテンポのインストゥルメンタル中心のジャズです。
選び方の理屈は後半の「この6つを選んだ基準」にまとめたので、先に理屈が気になる人はそちらからどうぞ。
カフェジャズBGMおすすめ6選
ひとくちにカフェジャズと言っても、生演奏系、ピアノトリオ、ボサノバ寄り、ローファイジャズと、系統ごとに空気がけっこう違います。
系統の違いがわかるように6つ並べたので、迷ったら上から順にどうぞ。
1. Cafe Music BGM channel
ジャズとボサノバの生演奏を届けている老舗チャンネルで、演奏しているのはBGMCというバンド本人たち(2013年から活動)。
「Weekend Jazz」は薪のはぜる音入りのピアノとギターで、休日の午後にコーヒーを淹れて流すと、そのまま喫茶店になります。
長尺ミックスが多いので、かけっぱなしにできるのも強みです。
2. ビル・エヴァンス・トリオ「Waltz for Debby」
ピアノトリオ系統ならまずこの1枚です。
1961年、ニューヨークのジャズクラブVillage Vanguardでのライブ録音で、ベースはスコット・ラファロ、ドラムはポール・モチアン。
客の話し声やグラスの音がうっすら入っているので、流すだけで店内の空気ごと部屋に来ます。
3. スタン・ゲッツ & ジョアン・ジルベルト「Getz/Gilberto」
ボサノバを世界に広めたと言われる1964年の名盤で、「イパネマの娘」もこのアルバムに入っています。
サックスのスタン・ゲッツとギターのジョアン・ジルベルトの共演に、作曲家のアントニオ・カルロス・ジョビンがピアノで参加。
歌入りの曲もありますが、ささやくような歌い方なので、音量を控えめにすればBGMとしてちゃんとなじみます。
4. マイルス・デイヴィス「Kind of Blue」
1959年録音、ジャズ史上もっとも売れたアルバムのひとつと言われる超定番です。
名前だけ見ると身構えるかもしれませんが、中身はゆったりしたテンポで音数の少ない曲がそろっていて、実はBGM向き。
ジョン・コルトレーンやビル・エヴァンスも参加していて、名盤入門と夜ふけのBGMを1枚で兼ねられます。
5. Lofi Jazz Terrace
ローファイとジャズのあいだくらいの、しっとり落ち着いた選曲です。
アルバム「Jazz Bar Lo-Fi Beats」は、隠れ家バーで流れていそうなチルアウト系のローファイジャズ。
生演奏の名盤と違って淡々としたビートが下に敷かれているので、夜の作業のリズムを保ちたいときはこちらが向いています。
6. Creamy Panda
ボサノバとジャズ寄りの、ゆったりしたラウンジ風の選曲です。
アルバム「Cafe Jazz BGM for a Relaxing Holiday Time」は、その名のとおり休日向けのカフェジャズ。
予定のない休日の朝に流し始めて、昼までそのままにしておける、ゆるさがちょうどいい1枚です。
6つの比較
どれから流すか迷ったら、系統と時間帯で選んでしまいましょう。
| 名前 | 系統 | 雰囲気 | 合う場面 |
|---|---|---|---|
| Cafe Music BGM channel | 生演奏のジャズ、ボサノバ | 明るくあたたかい | 日中のカフェタイム |
| Waltz for Debby | ピアノトリオ | 静かで繊細 | 夕方から夜のカフェ気分 |
| Getz/Gilberto | ボサノバジャズ | 気だるくやわらかい | 午後のひと休み |
| Kind of Blue | モードジャズ | 音数少なめでクール | 夜ふけの読書 |
| Lofi Jazz Terrace | ローファイジャズ | しっとり落ち着く | 夜の作業 |
| Creamy Panda | カフェボサノバ、ラウンジジャズ | ゆったりラウンジ風 | 休日ののんびり時間 |
この6つを選んだ基準
6つに共通しているのは、この3条件です。
- 音数と音量変化が控えめ
- 歌がない、またはボーカルがささやき声レベル
- アルバムやミックス単位で通しで流せる
音数と音量を気にするのは、BGMの音が主張しすぎると、会話や読書がそのたびに中断されるからです。
音量については、カフェのざわめきくらいの音(70デシベル)だと創造的な課題の成績が上がり、うるさすぎる音(85デシベル)だと下がったという実験があります(Mehta, Zhu & Cheema, 2012)。
音楽そのものの実験ではないんですが、「ほどよい音量まで」の目安にはなります。
歌を避けるのは、歌詞が「言葉」だからです。
読んだり書いたりする作業は頭の中で言葉を使うので、耳から別の言葉が入ってくると取り合いになります。
実際、歌詞つきの音楽で読解テストの成績が下がったという実験があります(Perham & Currie, 2014)。
Getz/Gilbertoだけは歌入りですが、ポルトガル語中心のささやくような歌なので、日本語の読み書きとは取り合いになりにくいと考えています(歌詞の言語まで調べた2024年の研究もあります)。
3つ目の「通しで流せる」は、研究というより経験則です。
曲が終わるたびに次を選ぶ、あの操作がカフェ気分を一番こわします。
名盤はアルバム1枚で40分前後、チャンネル系のミックスなら1時間超が当たり前なので、どれも再生ボタンは最初の1回で済みます。
カフェジャズBGMのよくある質問
Q. カフェで実際に流れているのはどんな系統のジャズですか?
A. お店によりますが、ピアノトリオとボサノバをよく耳にします。
どちらも音数が控えめで会話を邪魔しにくいからで、この記事ならWaltz for DebbyとGetz/Gilbertoがそのまま該当します。
夜営業の店だと、もっと音数の少ないKind of Blue系のクールな選曲もよく耳にします。
Q. 歌入りのジャズはBGMに向きませんか?
A. 何をしながら聴くかによります。
読み書きの多い作業中は、歌詞つきで読解の成績が下がった報告があるので歌なしが無難です(前掲のPerham & Currie)。
おしゃべりや家事のおともなら、歌入りでも問題ありません。
Q. 無料で聴けますか?
A. Cafe Music BGM channelはYouTubeで無料です。
名盤やアルバムはApple MusicやSpotifyのサブスク向けですが、このページの埋め込みからそのまま試聴できます。
Q. ジャズの名盤はどれから聴くのがおすすめですか?
A. 迷ったらWaltz for Debbyからどうぞ。
明るい気分の日はGetz/Gilberto、静かに過ごしたい夜はKind of Blueと、気分で行き先を変えるくらいの気軽さで大丈夫です。
まず流す1本の選び方
「静かめならピアノトリオ、明るめならボサノバ、ビートが欲しければローファイジャズ」。
系統でこう覚えておけば大きく外しません。
まずはCafe Music BGM channelを流してみて、もっと好みに寄せたくなったら比較表から自分の時間帯に合う系統へ広げてみてください。
ボサノバ系をもっと知りたい人はボサノバカフェBGMのまとめ、夜に流す音楽を探している人は夜カフェBGMのまとめへどうぞ。
カフェ系アーティストはカフェBGMアーティスト一覧にもまとめています。
この記事を書いた人
Cafe BGM Playlister 編集部
カフェBGMと作業用BGMの専門メディア「Cafe BGM Playlister」の編集部です。
運営元のレーベルでカフェBGMアーティストの楽曲制作と配信に携わっていて、この記事で紹介したアーティストの一部も当レーベルの所属です。
選曲はすべて、編集部が実際に作業しながら聴き比べて選んでいます。
