カフェでよく流れている、あの軽やかなギターの音楽。
正体は、多くの場合ボサノバというブラジル生まれの音楽です。
この記事では、今すぐ流せる定番のボサノバBGMを5つ紹介します。全部無料で聴けます。
ボサノバは、1950年代のブラジルで生まれた、サンバをルーツにジャズの響きを取り入れた音楽です。
なぜカフェと相性がいいのか、どう選べばいいのかは記事の後半にまとめたので、先に理屈が気になる人はそちらからどうぞ。
カフェで流れる定番ボサノバBGMおすすめ5選
時間帯とシーンで使い分けられるように、タイプの違う5つを並べています。
迷ったら上から順にどうぞ。
1. Cafe Music BGM channel
ジャズとボサノバの生演奏を届けている老舗チャンネルで、演奏しているのはBGMCというバンド本人たち(2013年から活動)。
打ち込みではない生ギターの揺れがあるので、お店で流れている音にいちばん近い聴き心地です。
夕暮れどきの1本を貼っておきますが、朝用も夜用も揃っています。
2. BGM channel
カフェ系BGMを幅広く出している定番チャンネルで、ボサノバの動画だけでも相当な本数があります。
音がすっきりしていて主張が控えめなので、朝の支度や在宅ワークの立ち上がりに流しっぱなしにできます。
まずはこの朝向けボサノバからどうぞ。
3. おしゃれカフェおすすめ作業用BGM
名前のとおり、カフェっぽさ全開の明るいボサノバとカフェジャズです。
ハワイの海沿いカフェをイメージした朝向けボサノバなど、場所や時間帯を決め打ちした動画が多いので、気分に合わせて選べます。
同じハワイつながりで、アルバム「Hawaiian Cafe – Relaxing With Summer Bossa Nova BGM」は夏のいまの時期にぴったりです。
4. Relax Music BGM CHANNEL
動画タイトルに「邪魔にならない優しい喫茶店の音楽集」と掲げているとおり、音数少なめの控えめなボサノバです。
上で紹介した明るめのチャンネルより一段静かなので、読書や考えごとの時間ならこちらが合います。
5. Creamy Panda
ボサノバとジャズ寄りの、ゆったりしたラウンジ風の選曲です。
集中し続けたあとの休憩や、コーヒーを淹れる時間の気分転換に合います。
アルバム「Morning Bossa Nova in the Maldives」は、モルディブの朝という名前どおりの爽やかなボサノバで、夏の朝のカフェタイムにそのまま使えます。
5チャンネルの比較
どれから試すか迷ったら、時間帯とシーンで選んでしまいましょう。
| チャンネル | 音の傾向 | 雰囲気 | 合う場面 |
|---|---|---|---|
| Cafe Music BGM channel | ボサノバ、ジャズの生演奏 | 明るめでお店っぽい | 夕方のカフェタイム、日中の作業 |
| BGM channel | ボサノバ、カフェジャズ | 爽やかで軽やか | 朝の支度、在宅ワークの立ち上がり |
| おしゃれカフェおすすめ作業用BGM | ボサノバ、カフェジャズ | 明るくおしゃれ | 午後の軽めの作業 |
| Relax Music BGM CHANNEL | ボサノバ | 優しく控えめ | 読書、静かな作業 |
| Creamy Panda | カフェボサノバ、ラウンジ | ゆったりラウンジ風 | 休憩、気分転換 |
ボサノバはなぜカフェに合うのか
ボサノバが生まれたのは、1950年代のブラジル、リオデジャネイロです。
生みの親とされるのはジョアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビンの2人で(nippon.com)、1958年にジルベルトが歌った「シェガ・ジ・サウダージ(想いあふれて)」がブームの幕開けになりました。
その後、1960年代にアルバム『ゲッツ/ジルベルト』の「イパネマの娘」が世界的にヒットして、ブラジルの外へ一気に広まります(Wikipedia「ボサノヴァ」)。
カフェに合う理由は、この音楽の成り立ちにあります。
ボサノバはサンバの一種でありながら、踊るためではなく聴くために作られた音楽で、声を張らない囁くような歌い方が特徴とされています(前掲のWikipedia)。
踊らせるためのリズムの強さが要らないので音は控えめ、歌も声を張らない。
だから、会話や読書の邪魔をせずに空間の雰囲気だけを底上げしてくれます。
カフェのBGMに求められる条件を、生まれつき満たしているジャンルなんです。
この5つを選んだ基準
紹介した5つは、次の3条件で選びました。
- 歌が主張しない(インスト中心か、歌があっても囁き系)
- 音量と曲調の起伏が少ない
- 1時間以上流しっぱなしにできる
歌を気にするのは、歌詞が「言葉」だからです。
読んだり書いたりする作業は頭の中で言葉を使うので、耳から別の言葉が入ってくると取り合いになります。
実際、歌詞つきの音楽で読解テストの成績が下がったという実験があります(Perham & Currie, 2014)。
ただ、ボサノバの歌はほとんどがポルトガル語です。
歌詞の言語まで調べた2024年の研究を踏まえると、意味の分からない言語の歌詞は妨害が小さい可能性があります。
それでも気になる人のために、インスト中心のチャンネルを軸に選びました。
起伏については、カフェのざわめきくらいの音(70デシベル)だと創造的な課題の成績が上がって、うるさすぎる音(85デシベル)だと下がったという実験があります(Mehta, Zhu & Cheema, 2012)。
音楽そのものの実験ではないんですが、「ほどよい音量を保てるか」の目安にはなります。
曲の途中で急に盛り上がる音源は、そのたびに注意を持っていかれるのでBGMには向きません。
3つ目の「長さ」は、研究というより経験則です。
曲が終わるたびに次を選ぶ、あの操作が地味に流れを止めます。
1時間超のミックスなら、そもそも選ぶ必要がありません。
ボサノバBGMのよくある質問
Q. ボサノバとジャズは何が違いますか?
A. 生まれが違います。
ボサノバはブラジルのサンバをルーツに、ジャズの響きを取り入れた音楽です(前掲のWikipedia)。
カフェではよく一緒に流されるので、聴き分けられなくても困りません。
ジャズ寄りの音が好みならカフェで流れるジャズBGMのまとめもどうぞ。
Q. 歌入りのボサノバでも作業の邪魔になりませんか?
A. 読み書きの多い作業なら、歌詞が邪魔になり得ます(前掲のPerham & Currie)。
ただしボサノバの歌はほとんどポルトガル語なので、意味が入ってこないぶん妨害は小さい可能性があります(前掲の2024年の研究)。
気になる人は、この記事で紹介したインスト中心のチャンネルからどうぞ。
Q. 夜のカフェタイムにも合いますか?
A. 合います。
ただ、ボサノバは明るめの音源が多いので、夜は静かめの選曲を選ぶのがコツです。
夜専用のBGMは夜カフェBGMのまとめに揃えています。
Q. 無料で聴けますか?
A. 全部YouTubeで無料です。
再生中の広告が気になるなら、YouTube Premiumや音楽サブスクで広告なしにできます。
最初の1本の選び方
「歌が主張しない、起伏少なめ、長尺」。
この3つで選べば大きく外しません。
まずはCafe Music BGM channelを流してみて、朝ならBGM channel、静かにしたい日はRelax Music BGM CHANNELと、比較表から自分の時間帯に合うものへ広げてみてください。
ジャズやローファイも含めたカフェミュージック全体の見取り図はカフェミュージック入門ガイドに、カフェ系アーティストのまとめはカフェBGMアーティスト一覧にあります。
この記事を書いた人
Cafe BGM Playlister 編集部
カフェBGMと作業用BGMの専門メディア「Cafe BGM Playlister」の編集部です。
運営元のレーベルでカフェBGMアーティストの楽曲制作と配信に携わっていて、この記事で紹介したアーティストの一部も当レーベルの所属です。
選曲はすべて、編集部が実際に作業しながら聴き比べて選んでいます。
