昭和の喫茶店やクラシックホテルのラウンジみたいな、ちょっと古くて優雅な空気を家で流せるBGMを7つ紹介します。
YouTubeの動画は全部無料で、残りはApple MusicやSpotifyで流せるアルバムです。
レトロカフェBGMは、ジャズやラウンジ音楽を中心に、懐かしさや古い時代っぽさを感じさせる音作りをした歌詞なし中心のBGMです。
この記事では「昭和喫茶の琥珀色」「ホテルラウンジの優雅さ」「レコードのぬくもり」という3つの質感で選びました。
どこでレトロっぽさを聴き分けたかは、後半の「この7つを選んだ基準」にまとめています。
レトロカフェBGMのおすすめ7選
1と2は昭和喫茶、3と4はホテルラウンジ、5から7はレコードやセピア色の懐かしさ寄り、という並びです。
今日浸りたいのが「古い喫茶店」なのか「格式あるホテル」なのかで、どこから聴くか選んでみてください。
1. 夜のジャズ
レコードに針を落としたとたんに時間が巻き戻る、あの感じを狙った動画です。
概要欄のテーマは「1960年代から70年代の昭和の喫茶店の再現」で、低いベースにゆるいピアノ、そこへむせぶようなサックスが重なってきます。
3時間ほど続くので、夜にコーヒーを淹れてそのまま最後まで浸れます。
2. Kokoro Music Room
同じ昭和喫茶でも、1より光の入る昼間の店に寄せたのがこちら。
窓際の席でケーキをつつきながら過ごすような、やさしい音が2時間ほど続きます。
タイトルに「途中広告なし」と明記されていて、流しっぱなしでも空気が途切れにくいのが助かります。
3. Soul of the ocean / Healing Song
ホテルのラウンジで、ふかふかのソファに沈み込む気分を味わいたい日はこれ。
控えめなドラムとハイハットに、ゆったりしたピアノが乗る編成で、再生数は100万回を超えています。
冒頭に小さくカウベルが鳴ってから始まるので、そこで一度肩の力を抜いてください。
4. FM STAR
3が今どきのラグジュアリーホテルなら、こちらは絨毯の色まで年季の入ったクラシックホテルの夜です。
アルバム「レトロホテルジャズピアノ 深く染みる夜に落ち着くBGM」は、ピアノを軸にサックスやギターが代わる代わる歌う30曲入り。
全部で1時間半ほどあるので、夜の読書やお酒の時間なら、最初から最後までこの1枚で足ります。
5. カフェ音楽おすすめ
アンティークの家具が並ぶ、古いけれど手入れの行き届いた店を思わせるアコースティックギター集です。
アルバム「レトロカフェBGM:落ち着くお洒落空間・クラシックラウンジ・心ほぐれるひととき」は、1曲2分半前後の穏やかなギター曲が20曲。
ジャズほど夜っぽくならないので、昼間の作業や家事の後ろでも重たくなりません。
6. Magic Crackle
名前のとおり、レコードのパチパチというノイズごと味わうタイプのジャズです。
アルバム「Vinyl Jazz: Timeless Tunes with a Crackle」は、「海の見える街」や「星に願いを」のようなアニメや映画の名曲と、「Fly Me to the Moon」などのスタンダードをインストでカバーした12曲。
知っているメロディーが古いレコード越しに聴こえてくるので、手っ取り早く懐かしい気分になりたい日に向いています。
7. Creamy Panda
昭和そのものより、色あせた写真を眺めているような「エモい」懐かしさに振った1枚です。
アルバム「Vintage Lofi Cafe -Retro Afternoon-」は、ローファイ特有のざらっとした音に、ジャズやアコースティックのやさしいフレーズを重ねた20曲。
休憩中に頭を空っぽにして、窓の外を眺めるくらいの時間にちょうど合います。
7選の比較
迷ったら、浸りたい場所と時間帯で決めてしまいましょう。
| 名前 | レトロの質感 | 音の中身 | 合う場面 |
|---|---|---|---|
| 夜のジャズ | 昭和喫茶(夜) | サックスとピアノの喫茶ジャズ | 夜のひとり時間 |
| Kokoro Music Room | 昭和喫茶(昼) | やわらかいカフェ音楽 | 午後の読書、家事 |
| Soul of the ocean / Healing Song | ホテルラウンジ | 静かなドラムとピアノ | ソファでくつろぐ時間 |
| FM STAR | クラシックホテルの夜 | ピアノ中心のラウンジジャズ | 夜の読書、お酒の時間 |
| カフェ音楽おすすめ | アンティークな喫茶 | アコースティックギター | 昼の作業、家事 |
| Magic Crackle | レコードのぬくもり | 名曲のジャズカバー | コーヒーを淹れる時間 |
| Creamy Panda | エモいノスタルジー | ローファイカフェ | 休憩、ぼんやりする時間 |
この7つを選んだ基準
古さと優雅さの感じ方は人それぞれなので、7つには次の3条件だけは共通させました。
- 歌詞なしのインスト中心
- レトロに聞こえる理由が音の中にある
- 1時間前後は流しっぱなしにできる
1つ目から。
歌詞は「言葉」なので、本を読んだり考えごとをしたりするときに頭の中で取り合いになります。
実際、歌詞つきの音楽を流すと読解テストの成績が下がったという実験もあります(Perham & Currie, 2014)。
昭和歌謡やシティポップにもレトロな名曲はたくさんありますが、BGMとして後ろで鳴らしておく目的なので、今回は歌ものを外しました。
2つ目がこの記事でいちばん気にしたところです。
サムネイルやタイトルだけ昭和っぽくて、中身は今どきのつるっとしたカフェ音楽、という動画も少なくありません。
そこで、実際に聴いて「どこが古く聞こえるか」を言える音源だけを残しました。
手がかりにしたのは、レコードのノイズやローファイのざらつきのような音そのものの古さ、サックスやブラシのドラムのような編成、そして急がないテンポの3つです。
これは研究の裏付けがあるものではなく、編集部が聴き比べてきた経験則です。
3つ目の長さも経験則です。
曲が終わるたびに次を探していると、せっかく作ったレトロな空気がスマホの画面で途切れてしまいます。
YouTubeは2時間以上の長尺を、アルバムは30分から1時間半ほどの尺があってリピートしやすいものを選びました。
レトロカフェBGMのよくある質問
Q. 昭和の喫茶店で実際に流れていた曲なんですか?
A. 違います。
今回紹介したのは、どれも昭和の喫茶店やクラシックホテルの雰囲気をイメージして作られた、比較的新しい音源です(6は既存曲のカバーです)。
当時の店で流れていた曲そのものを探しているなら、流れていたジャンルから当たりをつけるのが近道です。
喫茶店で流れる曲のまとめで、系統別に紹介しています。
Q. 家でレトロな雰囲気を出すコツはありますか?
A. 音量を上げすぎないことです。
カフェのざわめき程度の音(70デシベル)で創造的な課題の成績が上がり、それより大きな音(85デシベル)では下がったという実験があります(Mehta, Zhu & Cheema, 2012)。
音楽ではなく環境音での実験ですが、話し声より少し小さいくらいに抑えると、ホテルのラウンジで遠くから聞こえてくる感じに近づきます。
照明を暖色の間接照明にすると、さらに雰囲気が出ます(こちらは完全に経験則です)。
Q. ジャズ喫茶のBGMとは何が違うんですか?
A. ジャズ喫茶は、ジャズのレコードを大きな音でじっくり聴くこと自体が目的のお店です。
この記事のBGMは、会話や読書の後ろで小さく流しておくためのもの。
ジャズ喫茶の楽しみ方はジャズ喫茶の記事で紹介しています。
Q. 無料で聴けますか?
A. 1から3のYouTube動画は無料です。
4から7のアルバムはApple MusicやSpotifyのサブスク向けですが、YouTube Musicのボタンからも同じアルバムを開けます。
今日はどのレトロに浸るか
迷ったら「喫茶店か、ホテルか」だけ決めてしまいましょう。
喫茶店の気分なら夜は1、昼は2か5。
ホテルの気分なら3か4で、古いレコードのノイズごと味わいたい日は6、ぼんやりしたい休憩には7が合います。
夜に寄せた選曲は夜カフェBGMで、ジャズだけ集めた選曲はカフェジャズBGMで紹介しています。
7のようなざらっとした音が気に入った人はローファイの解説もどうぞ。
カフェ系アーティストはカフェBGMアーティスト一覧にまとめています。
この記事を書いた人
Cafe BGM Playlister 編集部
カフェBGMと作業用BGMの専門メディア「Cafe BGM Playlister」の編集部です。
運営元のレーベルでカフェBGMアーティストの楽曲制作と配信に携わっていて、この記事で紹介したアーティストの一部も当レーベルの所属です。
選曲はすべて、編集部が実際に作業しながら聴き比べて選んでいます。
